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今年の為替と来年の為替の想定レンジ

2007/12/17

 クリスマスを前に、もうあと二週間で新しい年を迎えます。 今年の動きを振り返りますと、ドル/円相場のレンジは、124 円12銭から107円20銭と変動幅は16円92銭。値幅は、中心レー ト115円66銭からみて14.71%に相当しますが、過去5年間の平 均変動幅は、13.8%であることからみれば、やや変動の多い年 でした。局面、局面で思い返せば、3月、8月、11月とえらく肝 を冷やす場面がありましたが、結果は平均的でした。
 近年、個人の為替証拠金取引によるマーケットへの参入が一 段と活発になり、市場参加者の数が飛躍的に増えたことも、こ こ5年間の変動幅が以前より少なくなってきている原因のよう です。
 2006年の相場を牽引したのは各国の金利政策でした。今年の 特徴は、ユーロの躍進と、米国の株価に連動した動きとなった ことです。また原油価格の高騰が、局面での判断を大いに狂わ せたとも言えます。
 昨年までは、特に日本のゼロ金利をベースにした円キャリー 取引が、金融機関にも個人にも濡れ手に粟のようなうまみがあ りましたが、今年は見切り時の見極めが極めて難しくなった年 でもありました。
 その最大の原因は、サブプライムローン問題の表面化です。 この問題でもっとも影響を受けたのは、世界の金融機関、特に 米国の金融機関です。ブッシュ大統領は5年間、過去2年以内に 新規に借りた個人の住宅ローン金利を据え置くとの救済策を発 表しました。そのしわ寄せは、証券化の手法を用いて甘い汁を 吸っていた米国の金融機関に行き、一部金融機関の破綻が来年 初頭に表面化する可能性を否定できません。
 そもそも資本自由主義経済は、自由ゆえに常に行き過ぎた好 不調の波は避けられず、この波を最小限に留めるのが世界各国 の金融当局の腕の見せ所です。
 為替レートの話に戻りますが、米大統領選がある来年もほぼ 同じような変動幅とし、年末の想定レートを110円前後として 、平均よりやや大目の15%の変動幅を想定すると、来年の最円 高は101円75銭、最円安は118円25銭。100円割れの相場は現実 化しないのではないでしょうか。前半円高、中盤円安、後半円 高で、年末着地は106円前後というのはどうでしょうか?

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